僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「まぁ、男かはわからへんけどな。
もしかしたらまったく別の理由かもしれん。
何にせよ、それぐらい辛いことが
あったってことなんやろう。

だから柊哉、自分を責めるな。
おまえは悪くない、
柊哉は彩菜さんを助けただけや」


「彩菜はそんな理由で俺とヤッたんか・・・?」


「え!?」


「彩菜は寂しかったら誰とでもヤるんか・・・?」


「いや、そうゆう意味じゃなくてやな、
別に誰でもええってことやなくて!
俺の言い方が悪かったんやな?

ああ~なんて言ったらええんやろなぁ・・・?
大人って子供が想像する以上に大変っていうか、
いろんなこと抱えてて、
誰かに頼ってしまうっていうか・・・
いや、そうじゃなくて・・・
あぁ・・・なんて言えばええんや!」


晃も上手く言葉で伝えられないでいた。


「まぁ、とにかく柊哉、彩菜さんは別に、
誰でもよかったってわけじゃないし、
決して自分を安売りしたとかそんなんじゃない。
だから悪い風には考えるな。」


柊哉のツッコミに晃は必死で弁解の言葉を探すが、
上手く言葉が見つからない。
それ以前に、もう柊哉の耳には届いていない。



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