花と雨の恋物語【短】
「だってさ~、今日もお前の連絡先聞かれたんだぜ?マジで萎えるよ。だからお前に早く彼女作ってもらわないとさ~俺の時代が来ないわけ~!」
「なんだよ、それ(笑)残念だけど、お前の期待には答えられないよ~。俺は自分から好きになって告白したいわけよ」
「は~??なに甘ぇこと言ってんだよ!そんなこと言ってると一生女なんかできねぇぞ~!たくよ~。先に練習行っとくぞ!!」
そう言って、永山は部室を後にした。
うん、ご名答です。
確かに、自分から好きになって、一生懸命アッタクして、それで相手にも好きになってもらって~・・・なんて今どき流行らないのかもしれない。
だけど、俺にだって理想くらいあるんだ。
・・・・・・。
「さ~・・・練習行くか。」
俺は急いで着替えて永山の後を追った。