花と雨の恋物語【短】
この前会った本屋にも、雨宿りしたお店にも、花さんの姿はなかった。
「やっぱり、そう簡単には見つからないよな~・・・」
この前みたいに偶然に会えたら・・・・
そう考えていると、また雨が降り出した。
「うそだろ・・・!!!」
俺はまたあのに戻り、雨宿りすることにした。
「これじゃ探せないな・・・。もう、見つけるなってこと?」
俺は降りしきる雨を見つめた。
「ひや~・・・・・」
そして、この前のように誰かが雨宿りをしに入ってきた。
「「・・・・あっ」」
また、二人の声が重なる。
奇跡のような偶然だった。