花と雨の恋物語【短】
「また・・・あったね・・」
少し気まずそうな顔をする彼女の手を握った。
「え?」
「また、じゃないよ。きっと偶然じゃない。俺は、君に出会えたこと運命だと思ってる。初めて見たときから好きでした。」
俺は、自分から好きになった人に、
自分から告白したかった。
まさか、こんなに早く・・・愛しいと思える人に出会えるなんて。
「俺と付き合ってくれませんか」
ダメもとだった。
俺の印象はきっと薄いし、
多分、嫌われてると思う。
だけどもう自分の気持ちを抑えられない。
「村上君・・・・」
なかなか返事をしない、彼女。
「返事を聞かせてもらえないかな?」
ドキドキして、心臓が破れそうだ。