溶けたクラゲはどこへ向かうか
生きた彼女に捧げる葬送歌
海につくと昨日の倍の人だかりができていた。佳と茜は少し離れた場所で俺を待っていたらしい、茜は顔を隠すようにしゃがみこんでいた。
「まゆみが、見つかった…って」
まさか、
佳は無言で唇を噛み締めていた、茜は声をあげて泣き出してしまった。
向こうに、誰かの小さな足が見えてそれがまゆみの…
「ッ見に行くな!」
「!」
「見ない方がいい。水、死体…だから見れるものじゃない、見たらお前可笑しくなるぞ?」
「お前見た、のか…?」
佳は横に首を振った、もしかして
「……茜?」
「茜が最初に見つけたんだ、まゆみを。俺達が深夜まで探していたのを気にしていたらしくて。朝、一人で探していたみたいで…」
堪えていた涙を流し始めた佳、二人揃って子供みたいに泣き出してしまった。
茜はそこでまゆみを見つけてしまったのだろう、死体になったまゆみを