王子様と恋したい
「屋上…開いてるかな…」
わたしは屋上へむかった。
空を見ながら寝ると安心できるから…
2階から屋上までの距離は結構ある。
周りの視線をシカトしながら淡々と階段を上がっていった。
「なにこれ…」
ついた先は屋上の扉の前。
そして、屋上の扉には真っ赤な炎の中に昇る龍の絵があった。
綺麗な校舎だと思ったけど、やっぱりヤンキー校なんだな。
「とりあえず…寝よ…」
ガチャ
そんな事を思いながら、夏希はドアノブを回して屋上へと足を踏み入れた。