王子様と恋したい
わたしは屋上を出たあと、教室にある自分の荷物を持ちすぐさま学校を出た。
どうせサボってもなにも言われないし。
本当にイライラする。
わたしは、家についたらシャワーを浴びて腰まである長い茶色の髪をひとつにくくり、大好きなブルーのカラコンをつけた。
ジーパンにダボダボしたパーカー。
フードを深くかぶり、時計を見る。
「6時か…」
そのままバイクをまたがり、海の近くの倉庫へと向かった。