王子様と恋したい
「夏樹ちゃん!あとはそいつに案内してもらって!女子が来る事は他の先生にも承諾もらったから!!じゃあね!」
バタンッ
嵐が去るかのように、真理子さんは理事長室から出て行った。
__真理子さんが言いかけた事を聞かなかったことを後に後悔するとは知らずに…
冴えない眼鏡の男性は、近藤先生と言ってわたしのクラスの担任だった。
ちなみにわたしは2-A
近藤先生が言うには、1番問題児が多いクラスらしい…
夏樹さんは可愛いから気をつけてって言われたけど…
正直、こんな地味なわたしには関係ないけどね。
そんな事をつぶやいたわたしを見て、近藤先生は不安そうにため息をついていた。