ルーツ
意を決して、次の朝、花屋に向かい
店先に立ち彼女を呼んだ。



しかし彼女はいなかった。



花屋をやめていたんだ。



店の人に聞いてみても何も教えてはくれなかった。


他人には彼女の住まいとか、連絡先は教えられないということだった。
あたりまえなんだが…





そして僕の手元には「青が散る」と
一枚だけとってもらった記念写真が残ったのさ。













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