ルーツ
「失礼します!」




突然平野の夢想を打ち破るように
大きな声を出して男が入って来た。


大柄の体にふさわしい、
大きな太い声で
その男は平野に話しかける。



「平野警視、少しお時間頂いてもよろしいでしょうか」




「なんだね、横田君…この私に用とは珍しいね」
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