ルーツ
横田が大柄で武骨な体を揺らして
平野のオフィスに入って来た。



その大きな手には
何やら書類が握られている。



「失礼します、平野警視。
用意が整いました。

これを…」



平野は横田から書類を受け取る。



「おお、そうですか。
で、総監は例の条件は承諾いただけたのかな?」


< 164 / 377 >

この作品をシェア

pagetop