ルーツ
「僕も…愛してる」




床に倒れた徹が絞り出すように
言った言葉。



その言葉を聞いた裕未は
驚いて徹を見る。




「あ…い…してる」






とぎれとぎれになおも言葉を発する徹。



その姿を目を見開き見つめる裕未だった。

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