ルーツ
苦しむ徹を見つめる心配そうな裕未の瞳。




そして裕未と平野は
ゆっくりと玄関へと歩き出した。





重苦しい長い夜は
やっと今終わり




裕未の満ち足りた表情の残像だけがこの部屋に残っていた。





誰もいなくなったこの部屋。






2人の幸せの記憶だけを残し
その部屋にはだれにもいなくなった。



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