ルーツ
煙草に火をつけて考え込む徹。



その顔を見て裕未は過去の出来事を本当に後悔して悩んでいると思った。
静かに口を開く裕未。


「そう…それじゃ会って謝ればいいんじゃない?
探してみようよ!


私も協力するし!
でも、徹?その人と何があったか詳しく教えてくれない?」


その言葉にうなずく徹。


「そうだな、このまま悩み続けるよりいいかもしれない。
ありがとう裕未。」





徹は窓から見える夜景を眺めながら
その人との思い出をゆっくりと語り始めた。

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