sweet brother



「恥ずかしがってんの⁉可愛い!」


「いや…その…」




困ったように


俺に視線を向ける





「賢哉、陽南が嫌がってる。そんくらいにしとけ。」


「ちぇっ、おにーちゃんはケチだなぁー。な?」





そう言って

賢哉が陽南の肩を抱き寄せた。





とっさに体が動いた。





賢哉を突き飛ばして


陽南を背中に隠す。




「陽南にさわんな。」


「ごめん…おい、そんなマジになるなって」


「帰れ。」


「は?」


「帰れつってんだよ」


< 33 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop