【恋愛短編】味噌らーめん
味噌らーめん
あたし、氷室理緒。大学2年生。
自慢じゃないけど、顔もスタイルも文句のつけようがないほどに完璧だ。
さらに、自慢じゃないけど、モテる。
1日1回は愛の告白とやらを受ける。
――それなのに、彼氏がいない。
あたしに告白してきた何人もの男。
なかには付き合ってもいいなぁと思える男もいた。
――……なのに、彼氏がいない!
理由は簡単だ。
告白してきた男たちの口から出る言葉ときたら……。
「氷室さんのこと好きだったんだ」
“だったんだ”
……すべてが、過去形。