YUKI˚*









…ウソ……でしょ?




あたし達が



見間違うはずない



だってあたしは1年同じクラスだったし




ユリちゃんにとっては





大切な



恋人だった人






「………え」



すると



ようやく悠斗くんもこっちに気づいたようだった




「な、なんで二人がここに?」





ユリちゃんでなく



あたしの目を見てそう聞いた




「あ…えっとあたし達同じ大学で……悠斗くんこそ…」



「何ー?お前ら知り合いー??」



と、隣の男子が話に入ってくる



「んー、高校とか…一緒だったんだよ。な?」




ユリちゃんのことは言わないんだね



「うん、本当久しぶりー」



あたしだけは


そう言って




でも、とにかく気まずくて



隣のユリちゃんの顔を



見ることもできない





ユリちゃん



今どんな顔してる?





「おー俺もそっち行くわ」



悠斗くんは隣の男子達のところへ移動しようとする



「久しぶりなのに話さなくていーの?」



「合コンだろー?知り合いと話してどーすんだ」




結局



悠斗くんも少し離れたところに行ってしまった






再びユリちゃんと二人




…ヤバイ



一刻も早くユリちゃんをここから出さなきゃ





そう思って



二人で先に帰る、と友達に言おうと



そっちの方を向いたとき






……あ








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