YUKI˚*






それから3日が経って



まなみんから電話がかかってきた





「今日会える?」


「うん」


「じゃー買い物付き合って?」



「うん、わかった」




そしてあたし達は近くのショッピングモールで待ち合わせをした





「今日はパーっと色々買いたいんだー!ちゃんと付き合ってよね?」



「はいはーい、じゃー入ろう?」




そしてお店の中に入ると


宣言通りまなみんは、あっというまに両手が紙袋で埋まり



あたしは荷物持ちに回された





それでも楽しいと思えるのは



やっぱり、まなみんだからかなぁ









お店の中のファーストフード店で昼を済ますあたし達




「……あれから大丈夫?」



「うん、もう全然平気ー」




不思議と



気持ちが軽くなってるような気がするのは



気のせいかな





でも、もう平気



だいぶ落ち着いた





「そっか、ならいいんだけど」




そう言ってコーヒーを口に運ぶまなみん




やっぱり今日も


あたしを心配して外に連れ出してくれたんだな




「まなみん、あたしの心配しすぎだよ」



「はぁ?あんな目の前で倒れられたら心配もするわよっ!」



「……そうじゃなくて。ちゃんと、自分の心配もして?」



「………」




まなみんは



普通に接してくれるけど




「もう、川村くんに気持ちは伝えてるの?」





「……言えるわけ、ない」



初めてかもしれない




こんな自信のないまなみんを見るのは




「じゃあ、ちゃんと言いなよ」



「答えがわかってるのに?」



「わからないよ」



あたしは笑わずに


真っ直ぐまなみんの瞳を見る



相手がどう思ってるかなんて



その人以外




「答えなんて、わかるわけない」



それはまるで



あたし自身に言い聞かせてるようだった






「……川村の好きな人が」



まなみんは優しく微笑んで言う



「ゆきで良かった」





あたしもだよまなみん



まなみんの好きになった人が川村くんで良かった



あたしはあの人を



傷つけた




きっと知らない内にも何度も




だけど彼は強い




彼なら安心して



まなみんを任せられる



まなみんになら


川村くんを幸せにできる




だってあたしずっと思ってた



高校のとき


ずっと




二人はお似合いだな






って





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