YUKI˚*
去年はイベントが全部終わってしまった後の冬に須嶋くんと出会った
今年は冬の色んなイベントを全部
須嶋くんと楽しめるから嬉しい
もう、冬休みだ
「初詣で!まなみんと川村くんと一緒に四人で行くって!」
「えー…初詣で?」
……あれ?
須嶋くんあんま乗り気じゃない
いつもあたしから誘ったら喜んで来るのに
「……一緒に行ってくれないの?」
そう言うと、須嶋くんが顔をバッとそらした
え、今…軽くショックだったんですけどー……
「ゆきちゃん、わかってやってんの?ソレ」
かと思うと、いきなり須嶋くんにそんなことを言われて
わかってやってる?
ソレって?
「………?」
あたしが?を浮かべると、須嶋くんは軽くため息をついた
「そんな風に言われたら断れないじゃん」
そんな風って…
どんな風?
「と、とりあえず!一緒に行ってくれるんだよね?」
「……他の男の前でそんな風にすんなよ」
よくわかんないけどっ
「うん!」
須嶋くんと初詣でに行ける!
ーーまぁ、まなみんと川村くんもいるから二人っきりってわけじゃないし…
初詣でなんかでこんなに喜ぶのも変だけど
今年は須嶋くんとどうしても一緒に行きたかったんだ
あたしにはどうしても叶えたい願い事があって
それは
須嶋くんがいないと意味がないからーー
でも
そんな風に神様にお願いしなくちゃいけないくらい
あたしは不安だったのかもしれない
もう、このときには