YUKI˚*







『須嶋くんか幸せになれますように』



あたしの願い事





一緒だね



須嶋くんも同じこと思ってくれてたなんて



嬉しかった



「あたしが、須嶋くんの分もお祈りしとく!」


だってあたしの幸せは


あなたの幸せだから




あたしの願い事が叶えば


須嶋くんの願い事も叶ったことになるもんね





でも



「そっか、ゆきちゃんなら神様も叶えてくれるな!」



「へへ、そーかな」






ううん、須嶋くん


そんなことなかった








すぐに順番は来て



あたしは一生懸命お願いした


須嶋くんの分も




お願いした


だけど、神様は



いじわるなのかな





こんなにも






難しいの






「終わったよー!」


「おー来たきた」



すぐにまたまなみん達と合流して


新年の初めを四人で過ごした




「今年もよろしくねー!」


「よろしくー」



今年もみんなとワイワイ楽しくやれる


それが嬉しかった




でも今年は


たぶんあたしにとって一生忘れられない





これから一年であたし達は



どれくらい大人になったかな



「あ、屋台あるよー!」


「おー、いーねー!」


「りんご飴食べよー…あ、財布ない!」


「はは、ばかだろー」




色んなことを経験して



みんなはそれぞれに思いがあって




だけどあたしだけ



まだ



子供のままーー




「買ってやるから」


「え、いいの?」


「ほら」






そしてこの年で



須嶋くんといれるのも




「美味いなー!」


「うん!」





最後





< 72 / 172 >

この作品をシェア

pagetop