YUKI˚*
ごめんな
白川ーーー
「もう、いい加減にしてくれ」
俺は、これでもかってくらいに相手を睨む
「ああ?今さらなに言ってんだよ。お前はもう抜けらんねーんだ」
ただ、相手はそれぐらいで怯むような奴じゃない
「じゃあ、俺にどうしろってんだよ」
すると目の前に差し出されたソレは
俺の体の中を流れるモノが一瞬で凍りつくほどに
「コレがどーなってもいいんだな?」
「………っ」
俺はヤンキーとか不良って言われてるけど、ただケンカが強いってだけで
煙草を吸ったり、酒を飲んだりするわけじゃない
だから、相手の酒とタバコの匂いは
俺を
心底イラつかせた
「テメェ!」
「おーっと、手ぇ出したら」
そう言って、ソイツはソレをひらひらと俺に見せてきた
「……やめろよ、それだけは…」
俺は
弱いんだ
なぁ
白川
こんな俺を捨ててくれ
お願いだから
ねぇ
ゆきちゃん
お願いだから