彼氏と彼女の抱く絶対的な秘密。

『皆はどうなの!?』

あたしは少し強めな口調でそう言った。

そうすると――――――

純香はやっぱりニヤっと笑い

笑莉は頬をぽっと赤くさせて

菜喜は興味ないようにポッキーをポキっと。


『笑莉と純香は恋なう、か…』

「ま、まぁね」

「へへへへ…」

「で、だーぁれ?」

菜喜がそう言って、悪戯に笑った。


「同じクラスの…俊介-syuusuke-…。」

笑莉がかああともっと顔を赤くさせながらそう言う。

「あたしはねッ、2年1組の島崎-shimazaki-先輩~~!!この人、この人っ!」

携帯を取り出してシャメを見せてくれる純香。

「イケメンさんだね」

菜喜がそう言う。

あたしはちょっとホッとしてた。

よかった、〝先輩〟っていうから、杏梨とカブってるかもって思った。

杏梨、先輩って言ってただけで名前教えてくれなかったから…。

『あれ、純香もしかしてこのシャメ盗撮じゃないよね?』

「ち、違うよっ!盗撮でこんなカメラ目線なわけないじゃん!」

『じゃぁどうしたの?校舎内携帯禁止だよ?これ室内でしょ?』

「あたし塾いってんじゃん?春休みから。そん時に会って、話す機会があってさ~、いろいろ話したら仲良くなっちゃったんだぁーっ!」

『へー、だから純香、塾いきつづけてんのね』

「そーよっ、先輩目当てで行って、しかも勉強は真面目にやってんだから得もんよね!」

『よかったね』

「ありがとっ!で、笑莉はいつから?なんで?」

「え~、えっとぉ…」


その後、純香&笑莉のラブトークが始まった。

それをずっと聞いてると、二人は可愛くて…


『恋したーーーーーい!!!』

そう言っていた。


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