彼氏と彼女の抱く絶対的な秘密。

数時間後

『よかったね、見つかって』

「うん!すっごい面白そう!」


アユミちゃんは5冊のコミックが入ってる本屋の袋を見て、ニコニコと笑った。



結局あたし達は、4つの本屋を見て回った。


まず、最初の本屋では収穫無し。

そして2つ目の本屋で、『luckyman』の作者のもう一つの名前を知る。


『いろはゆう』

そう言う名前の作者の作品が、『luckyman』の絵柄とほぼ同じ。

キャラは違うけど。

これで『いろはゆう』と『luckyman』の作者……『roi』が一致した。

その作品のおかげで前に連載してた雑誌も分かった。


その名前を頼りに、そのまま2つめの本屋で探したけど、『赤髪少年学園モノ』は見つからず…。

そのまま3つ目、4つ目を探し、やーっと4つ目で赤髪少年を見つけたのだ。


タイトルは『red crash!!!』。

赤髪少年はそうとうな暴れん坊そうだ。



「ありがとうね、ユウキくん。読んだら貸すね!」

『うん』


面白そうだから、あたしも買いたかった。

だけど、1巻と3巻と4巻が1冊ずつしかなくて。

2巻と5巻買ってもしょうがないしね。

アユミちゃんに借りることにしたんだ。



………また、会えるな。


そんな事を思って、我に返って考えを消す。



時間はもう月夜。

「じゃぁね」

そう言ってバスに乗ったアユミちゃんをバス停で見送る。


少し寂しかった。



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