彼氏と彼女の抱く絶対的な秘密。

-thursday-


ガチャ


「ただいまー」

「「『おじゃましまーす』」」



「あらあら、いらっしゃい。友紀ちゃん、笑莉ちゃん、菜喜ちゃん。」

学校からそのまま、純香っちにお邪魔する。

すると、最近会っていなかった純香のお母さん――――晴子-haruko-さんに迎えられた。

「お母さん、今日、キッチン使うけど…大丈夫?」

「うん、大丈夫よ。すみちゃん、火とかいろいろ気をつけてね?」

「火はあんま使わないから大丈夫だよ」

「じゃぁお母さん、今からみほちゃんとお買い物行くからね。戸締り気をつけてね、泥棒とか…」

「はいはい!分かった分かった、みほさんによろしくね!」


母娘の会話が終わり、晴子さんが「気をつけてね」と最後に行ってあたし達と入れ違いに玄関を出ていった。



おっとりしてて優しい晴子さん。

明るくて無茶ぶり仕掛けの女王の純香。

似てないようだけど、きっと奥底の何かが似ている。

二人はとても仲がいい。





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