彼氏と彼女の抱く絶対的な秘密。

「ん?これどうすんの?」

「え?分かんない」

『わ、!わわわ、ちょ、入れすぎたっ!!』

「友紀、落ち着いて」

「粉落ちたーーーー!!純香来てーーーー!」

「わっちょっ、ま、舞う!!粉が舞う!!」

「…ケフケフ」

『なに可愛い咳してんの菜喜!!』


「もういい!あたしに料理は無理!!型抜くもの探してくる!!」

『あ、あたしも!!純香ァ、あたしもーーー!!』


「えっと、たしかこのへんに…」

『純香、これじゃない?』

「あ!そうそう、その箱!」

『開けるよ?』


「見てみてー!くま、くま!」

『すごー!なんかいっぱいあんじゃん!』

「花ー!人ー!星ー!ハートー!くまー!くまー!」

『ちょ、純香どんだけくま好きなのww』

「んじゃー!届けに行こう!!」


『ななななんかすげえええええ生地ができとるーーー!!』

「菜喜がほぼ一人でやってたんだ!」

「なんでそれを笑莉が自慢げに言うの」

『に、2色できとるよーーー!!すげぇすげー!』

「友紀、もともとココアと普通の、2種類作る予定だったよね?」

『し、しらんかった』

「友紀のバーカ」

『ひ、ひどい笑莉!!意地悪!!』

「ほらほら型抜きやろう」

「生地出来てるし」

『すごーーーー!!!』


「あ、なんか楽しい」

「ね」



「ねぇなんでこんなに無言なの?」


「さぁ」




『ていうかチョコつくるんじゃないの?』

「そーだよ!チョコチョコ、とかそうよ!!」



「ゆせん、だよね」

「あたりまえじゃん。お湯であっためて、とろとろにするの」


「あ、できた」


チーン


「あ、できた」



『ナイスタイミングじゃん!!』








「できたーーーーーーーーーーー!!!!!」




< 77 / 166 >

この作品をシェア

pagetop