〜一方通行の恋〜

｢…………せ、せせせせ斬藤暁希〜!!!｣
もう混乱で目がくるくる…
｢あー…!ったくもう!!｣
｢きゃっ!!｣
-っヒョイっ!
効果音を着けるならそんな感じの音で軽々と片手で私は斬藤暁希に持ち上げられました。
｢あ、…………｣
沈黙………
｢……あﾞ!？｣
｢ヒッ!!｣
お、お礼を言うんだ!頑張れ私!
｢…ど、どーも…｣
やべぇ…全っ然可愛げのないお礼…だったのに…？
｢ん、どーいたしまして｣
ありゃ？案外ふつう…？そのまま輝夜くんと2人で普通に話してるし…
｢稚捺〜! 大胆なしりもちだったけど、、大丈夫？てか、アンタ!人の狙ってる男と接触したなあ!!｣
｢なに言ってんすか先輩!あれは完全に事故っす!!｣
怯えながら言うと、けらけら笑いながら
｢うそうそ、冗談だよん♪そのかわり、暁希くんが触ったその手を触らせてっ!!｣
｢はいぃぃぃ!!? ただの変態じゃんかよっ!まあいいけど、｣
って言った瞬間ほんとにベタベタ触られたのは言うまでもない……か!!とんだ休憩時間を過ごしたらあっと言う間に入学式!!ほんとに青春の時間は過ぎるのが早いなあとほのぼの考えている今日この頃。校長先生のピカピカの頭をみんなで見上げながら長い長いお話を聞いてます。って言ってもみんな飽きて近くの人とおしゃべりタイムか…！

梛咲も偶然近くに立ってた斬藤としゃべってる…私も輝夜くんとしゃべりた…
「え”っ！！」
…私がまたまた変な声を出してしまったのはいつの間にすぐ隣で輝夜くんが立ってたからなんです！これは声かけて見るべき？？ど、どどどどどーしよう…
「--…君、稚捺ちゃんだっけ？」
「っほぇ？」
……ん”！？
「………」
ぎやぁぁぁぁぁぁ！！　輝夜くんっ！！
「っぁ、、ご、ごめん！　そ、そーだよ～？」
気持ち悪いぃ！何だこの声～～！！