〜一方通行の恋〜
---沈黙---

もぉ…やだよこの空気。こーなったら私が話しかけ
「いったぁぁぁ~いぃぃぃ~!!!」
あ、ああ足がっ!!とげがささったぁ~~~~!
-----ヒョイッ!-----
「えっ?」
「どーした?!」
「と、とげ刺さったっす…」
「どこに!?」
「ああ、足の裏っす…」
「立てるか?」
「うん、座れば」
「無理じゃねぇかぁ~!!!」
なぜか私は斬藤暁希に担がれて近くのベンチでとげ抜いてる状態に至ります。
「結構太かったな…大丈夫か?」
「う、うん」
お、お礼言わなきゃ。この前は上手く言えなかったから今回は!!
「あ、ありがと…ね」
「…ぉぅ。」
「っえ?」
なんで?…なんでそんな顔赤くなってんの??…もしかして…!!
-----ベッチーン!!!-----
「ってぇ…! お前なにして…」
「熱!」
「は?」
「熱あるんじゃない? 何で黙ってたのよ!斬藤暁希~!!!」
「……はぁ!!!?俺熱なんてねぇし、つかなんでフルネーム?」
「嘘つけっ!じゃあ何でそんな顔赤いのよっ?」
「…っなっ!」
「ちょっと斬藤暁希、家どこ?」
「名前で呼んだら教えてやる」
アホか?コイツは、アホなのかぁぁ!???
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