紙ヒコーキとアオイくん
「(あ、れ? どこ行ったあの子?!)」
まわりの景色に少し気を取られていた隙に、前方にいたはずの彼がいなくなってしまった。
あたしは辺りを気にしながら、それでもとりあえずふらふら足を進める。
すると、それまで道に沿うように右側にずらりと並んでいた木が、不意に途切れた。
その途切れた隙間から、向こう側を覗いてみる、と。
「……わお」
視界いっぱいに広がる景色を前に、思わず声がもれた。
それまでそこらじゅうに雑草が生えていた無法地帯ともいえる景色から一転。あたしの目に飛び込んできたのは、綺麗に地面を覆う芝生。
急に現れたその光景に、あたしは足を止めて目をみはった。
つい先ほどまで歩いてきた小道とは正反対の、広々とした芝生。
向かって左側には、ステージのように床が高くなった木製の建物。なんていうか、大きな縁側みたいだ。
そして右側の奥の方には細長く続く屋根があり、その下に何か的のようなものが6つ並んでいる。
……これ、って──。
まわりの景色に少し気を取られていた隙に、前方にいたはずの彼がいなくなってしまった。
あたしは辺りを気にしながら、それでもとりあえずふらふら足を進める。
すると、それまで道に沿うように右側にずらりと並んでいた木が、不意に途切れた。
その途切れた隙間から、向こう側を覗いてみる、と。
「……わお」
視界いっぱいに広がる景色を前に、思わず声がもれた。
それまでそこらじゅうに雑草が生えていた無法地帯ともいえる景色から一転。あたしの目に飛び込んできたのは、綺麗に地面を覆う芝生。
急に現れたその光景に、あたしは足を止めて目をみはった。
つい先ほどまで歩いてきた小道とは正反対の、広々とした芝生。
向かって左側には、ステージのように床が高くなった木製の建物。なんていうか、大きな縁側みたいだ。
そして右側の奥の方には細長く続く屋根があり、その下に何か的のようなものが6つ並んでいる。
……これ、って──。