紙ヒコーキとアオイくん
「じゃあ、俺も前々から思ってたことなんですけど。春日先輩はどうして、この高校を選んだんですか?」
予想もしなかったその質問に、あたしはコロリと体勢を変えてうつぶせになった。
うーん、と、一応は悩むような素振りを見せてみる。
「えーっと、当時のあたしの学力と親アンド先生たちの勧めと通いやすさ?」
「そーすか」
何その気のない返し!! 自分から訊いといてひどくない??!
そんな思いでそのまま両手両足を動かしてジタバタしてみたら、「スカートで暴れんなよ」と素でつっこまれた。うう……。
ぱたり、またあたしは仰向けの状態に戻った。
両手を上に投げ出して、それから目を閉じる。
「……あたしだって。高校入ったら、今は何も見えないけれど何かやりたいこととか見つかるのかなあって、思ってたよ」
「………」
視線は、確かに感じるけれど。彼から言葉は返ってこない。
それをいいことに、あたしはほとんど独り言みたいに口を動かした。
予想もしなかったその質問に、あたしはコロリと体勢を変えてうつぶせになった。
うーん、と、一応は悩むような素振りを見せてみる。
「えーっと、当時のあたしの学力と親アンド先生たちの勧めと通いやすさ?」
「そーすか」
何その気のない返し!! 自分から訊いといてひどくない??!
そんな思いでそのまま両手両足を動かしてジタバタしてみたら、「スカートで暴れんなよ」と素でつっこまれた。うう……。
ぱたり、またあたしは仰向けの状態に戻った。
両手を上に投げ出して、それから目を閉じる。
「……あたしだって。高校入ったら、今は何も見えないけれど何かやりたいこととか見つかるのかなあって、思ってたよ」
「………」
視線は、確かに感じるけれど。彼から言葉は返ってこない。
それをいいことに、あたしはほとんど独り言みたいに口を動かした。