TRICK of FATE ~キミと出会えたコト~
「あのさこれ、俺の。
んで、何か用?」
適当にウソを言う。
まぁ、俺のっていうことが
分かればどうせ尻尾巻いて
逃げんだろ。
案の定ナンパ男は
顔を真っ青にして後ずさりしてった。
ださ。レベル低っ
ってかホントにこいつ、
こんな時間に何やってんだ?
「おう。
ってか、こんな夜中に
1人で何やってんの?」
「えっ?それは…」
多分どっかでなんかあったんだな…
「まぁいっか。
もう夜遅いから家帰んなよ。
あ、送ってやるよ。
どっち、行けばいいの?」
俺は強引にこいつを
家に送った。