TRICK of FATE ~キミと出会えたコト~



「なっ、ないよっ!私付き合ったコトとかもないもん!そーゆーの興味ないから!」



まあ、ヤられそうになったコトはあるけど…



ああー、思い出したくない。



「ふぅん。子どもだな」



「子どもじゃないっ、そーゆーのはもっと大人になってから本当に好きな人とするんだよ!!」



「本当に好きな人…ね…」



そう言って遠くを見つめた新久 春の表情は誰かを思い出すようでなんだか切なくて目が話せなかった



「え……?」



「ここ、だろ?お前の家」



「あ、うん」



は、早…



もう着いたよ…



やっぱ今日は家が近かったかも…



「そういえば、昨日お前繁華街で1人何やってたの」



「え?」



あ、昨日…ね…



「まあ、いーや。じゃあまた明日な」



「あ、バイバイ」



新久 春は進行方向を向きながら私に手を振った。



…って、また明日⁈



明日も一緒に帰る気⁈



うそでしょー⁈



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