TRICK of FATE ~キミと出会えたコト~
「…何…言ってんの?」
「お前彼氏とかいんの?」
「いっ、いないよ…そんなのできたコトもないよっ!」
「ふぅん。じゃあ、今日からお前は俺の彼女な。あ、拒否権ないから」
はぁー?何言ってんのコイツは!
なんでよりによって私の初の彼氏をコイツに奪われなきゃいけないわけ?
「言っただろ?俺がお前の色んな初を奪ってやるって」
嫌だ!絶対やだ!
「あからさまに嫌そうな顔すんなよ。俺と付き合えるなんてかなりすげーぞ?」
「もし仮にすごかったとしても私は嬉しくないっ」
「意地っ張りだなー。まあ、よろしくな。りーんっ」
そう言って私のおでこにキスしてアイツは行ってしまった。