TRICK of FATE ~キミと出会えたコト~




「ねぇキミ、1人?
今から俺らと遊ばない?」



ぅわ、ナンパ……



よりによって今?



今すごくそういう
気分じゃないんだけど…



「いや、いいです…」



「そんなこと言わずにさ遊ぼ?
いーじゃん。ちょっと。
ちょっとカラオケぐらいで
いーからさっ」



あーもーしつこいっ



なんかイラついてきたっ



「あのっ…?!」



突然肩に何かが乗っかる。



誰かが肩を組んできた。



でもそれはナンパしてきた
男たちじゃなくて…



「あのさこれ、俺の。
んで、何か用?」



「なっ何だっ彼氏がいるなら
すぐ言ってくれればいいのに〜
じゃ、じゃあね〜」



ナンパ男たちはすぐ
去っていってしまった…



ってか助けてくれたのは
嬉しいけど誰が助けてくれたんだ?



気になって振り向くと…



さっき裏路地でエッチを
していたあの男だった。



シルエットがなんとなく
似てるってすぐにわかった。



でも助けてくれたんだし…



とりあえずお礼を言っとくか…



「あ、あの。
ありがとうございます。
えっと、誰かわかんないけど。」




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