TRICK of FATE ~キミと出会えたコト~




ん?



「私の、スパゲッティのこと?ありがとっ!!おっ、お代わりあるよっ」




「とぼけんなよ。俺、本気だよ?」



だ、だめか...




「付き合ってほしいんだ」




和くんが私の手を優しく握った。




「でもっ...私のお母さんと幸孝さんが結婚したらそういう訳にいかないんだよ...」




こんなの...言い訳だよ...




「そんなの関係ないよ。俺は凜ちゃんが好きなんだ。」



和くんの表情は真剣そのものだ。




「えっと...考えさせて...ください...」



え、なにいってんの。



私...なんで断らないの?



私は春と付き合ってるんだよ...?



多分、まだ...



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