TRICK of FATE ~キミと出会えたコト~




壁と永也くんに挟まれた。



やだ...



永也くんは私の服の中に手を入れてきた。



「永也くん...やめ...て...」




恐怖で無意識に声が震える。




「その声、誘ってんの?」




...違う...!




ホントにイヤなのに...!




ニヤニヤしながら永也くんが顔を近づけてきた。




やだっ...




......チュッ



強引に私の唇に永也くんのそれを押し付けられた。




止めて...!




涙が溜まってきて今にも落ちそうになった。



怖い...怖い...




永也くんは服の中の手をもそもそと動かした




触んないで...




また永也くんは顔を近づけてきた。




また、キスされる...!




イヤだ...!




「何やってんの?」




和くんが横で私と永也くんを見下ろしていた。





和くんは助けてくれた。




和くんはすごく私にあやまってくれた。



悪いのは和くんじゃないのに...




親にはこのことは言えなかった。




幸孝さんとの間になんかあったら嫌だから。




でも、それが理由でお母さんの結婚は賛成できなかった。




永也くんとの距離が近くなる気がして怖かった。





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