TRICK of FATE ~キミと出会えたコト~





「でもな、俺はたった2日で凜に惚れさせるどころか惚れちまったんだ。」




俺は何となく笑った。




凜はもう悲しい顔はしてなかった。




むしろ少し笑ってる気がした。





「俺も箕面 凜っつー人が大好きなんだ」




嬉しくて嬉しくて涙がこぼれそうになった。




その姿を見られんのが恥ずかしくて見られないようにさっきより腕の力を強めた。




凜はゆっくりと俺を抱き返した。




俺のブレザーの背中側をぎゅっと握った。













しばらく抱き合ったままでいた。




少し離れて見つめあった。




俺も凜も頬が緩む。




どちらからともなくキスをしようと目を閉じた。




凜...好きだ...



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