記憶のパズル-あなたの温もりを頼りに-
柊也くんはあたしが過去のことを聞くと、
少し暗い顔をして
「大丈夫。
お前は俺が守るから。
ゆっくり思い出せばいい」
絶対そう言うんだ。
「朱音ー?」
「あ、ごめんね」
「そうだ朱音、今週末さあたしらとダブル…
うぐっ……ぷはぁっ
ちょっと、何すんのよ!」
「わりぃ…
でも何回説明したらわかんの?」
「はぁ?
怖がってるだけでしょ?
男なら堂々と」
…?
葵があたしに何かを言おうとして。
それを後ろからきた柊也くんが止めた。