記憶のパズル-あなたの温もりを頼りに-
すっごい甘い声…
ドキッてした。
「朱音、顔赤ー」
ケラケラ笑ながら悠哉くんは友達の方へいってしまった。
突然の出来事に驚きながらも、
あたしの心臓はうるさくて。
体はぽかぽかした…
なにも知らないあたしは
当然あなたの視線に気づいてなかった。
「…朱音?」
「ん、あ、葵…」
「あいつになんか言われた?」
「あいつって?」
「松原」
「…べ、別に何も」
思い出すだけで少し顔が熱くなる。