記憶のパズル-あなたの温もりを頼りに-
優しいみんなのおかげで
学校にはすぐなれることができた。
でも、記憶はひとつも戻らない。
そうやって同じ日々の繰り返しをしていった。
週末には病院で検査をして。
時間があれば葵とかと遊んで。
次第に柊也くんと話す時間は減っていった。
なのに気づくと少し離れたところ
あたしが必ず見えるところに柊也くんはいた。
「あーかーねっ」
「悠哉っ!」
それと変わったことと言えば
悠哉とあたしがすごく仲良くなったこと。
みんなは悠哉はやめた方がいいっていうけど
優しいよ?