記憶のパズル-あなたの温もりを頼りに-
違う温もり
あたしと悠哉は今日から恋人
「朱音、大好き」
「んっ………」
お店の中なのに。
柊也くんが見てるのに。
悠哉はお構い無しにあたしに初めてのキスをくれた。
でも…
なぜだろう
あたしはその時、すごくすごく
柊也くんに見られるのが嫌で。
「んっ、ゃ……って」
ドスッ
「っ?!」
悠哉を突き飛ばしてしまった…
「…ごめん」
「…朱音?」
頭で考えるよりも先に
体が動いていた。
あたしはそれから家まで走って帰った。