記憶のパズル-あなたの温もりを頼りに-
さようなら
*Akane*
はぁ…
あたし、悠哉のこと好きなんだよね?
なのにどうしてだろう。
悠哉に抱き締められても
悠哉にキスをされても
"やめて"の3文字が頭をよぎる。
「朱音?」
「へっ?」
「ボーッとしてるぞ?」
「あ、ごめんなさい…」
「いーって」
もう高校2年の夏。
今は悠哉につれられて、
あるレストランに来ている。
「朱音、あのさ…」
「ん??」
「クリスマスには…その…
俺の部屋でデートできねぇかなーって…」