記憶のパズル-あなたの温もりを頼りに-

そんなに切なそうな顔しないで。



あたしは何も聞けなかった。



放課後―――――


「朱音ー」



「悠哉?」



「帰るぞ」



「うん!」



さっきの表情の影はもうなかった。



満面の笑みであたしのところに来た悠哉。



ゆっくりと秋は深まっていた。
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