片想いゲーム
中学の頃、私は、少しだけいじめにあっていた。
友達はすごい多くて女子の円の中心に立つ存在でもあった。
だけどせなぜか急に…
「菜乃葉、最近調子のってるよね」
「男子の前では可愛い子ぶっちゃって」
「上履きとか隠してやろうよ」
とか、言い出して、私は、上履きを隠されたり、教科書やスクバなどをゴミ箱に捨てられたりされた。
そんなときに、菫ちゃんと朋ちゃんに出会った。
菫ちゃんは眼鏡をしていて、その頃はまだモテていなかったらしい。
朋ちゃんは今と変わらずモテていたらしい。
二人が、私をいじめたやつらに
「あんたたち、何やってんの!?」
「友達だったんじゃなかったの!?」
「いじめは最悪なやつがやることだぞ!」
っていってくれた。
二人は私をいじめの世界から助けてくれた。
その時は涙が止まらなくて、二人がおどおどしてる姿を私は、今でも覚えている。
まぁこれが、私と菫ちゃんと朋ちゃんの出会いです。
「あ~楽しみ~♪
良い男いれば良いんだけど~♪」
菫ちゃんはそう言いながら、自分の髪をいじりはじめた。
「菫ちゃん、相変わらず…」
私は、笑いながらそう言った。
何故ならば、彼女は男好きだからだ。
「相変わらず、なによー」
ぷくーっとしながら菫ちゃんは私の方を向いた。
「菜乃葉は、相変わらず菫は男好きだなぁと、言おうとしたんじゃないか?」
笑いながら、朋ちゃんが私の言いたいことを言ってしまった。
「朋もなんちゃんも嫌い!」
頬を膨らまして怒る菫ちゃんは天使のようにかわいかった。
「ごめん、菫ちゃん!
許してー!」
私は、慌てて菫ちゃんに謝った。
「しょうがない、なんちゃんだけは許してやろう。」
どや顔をしながら、鼻を高くしてそう言った。
「でも、朋は許さない!」
「私のことも許せ。」
「やーだよーだ!」
舌を出しながらべー、として朋ちゃんに喧嘩を売っていた。
「許してくれたって良いだろ!」
朋ちゃんが少しだけカチンときているようだった。
朋ちゃんがあと少しで怒るな。
「もー! 二人とも、朝から喧嘩はやめて!
今日は入学式だよ? 今日という良い日にくだらない喧嘩はよして!」
そう言ったとたん、二人は大笑いした。
私は、訳がわからず、頭の上にはてなマークをたくさんつけていた。