片想いゲーム
もちろん、教室に響き渡りますよ。
「ば、ばかしたーーーー。」
みんな、大爆笑。
野宮くんまで爆笑。
五十嵐くんも木月くんも。
ん?
木月くんの隣に座ってるのって、朋だ!!
私は、最近から朋ちゃんを朋というようになった。
朋と木月くん、いい雰囲気。
みてるこっちが嬉しくなっちゃう。
あ、そーいえば、
「野宮くんってさ、菫ちゃんと付き合ってるの?」
「はっ? 誰があんなやつと。」
「へっ? じゃぁ付き合ってないってこと?」
「なんつーか、弱味っつーの? それ握られてて、俺が従わなくちゃいけないってことになった。」
それって、ききたい!
「弱味って? なになに?? 教えてヨー♪」
「えー、じゃぁ、内緒な。」
私は深くうなずいた。
その瞬間耳に野宮くんの吐息がかかった。
そのくらい近い距離なんだ。
「俺は、怖いのとかジェットコースターとかあんまり好きじゃありません。」