片想いゲーム
「あ、そーだ。」
「ん? どーしたの? 朋ちゃん。」
朋ちゃんが何か思い付いたようにわたしの方を向いてきた。
「菜乃葉、新入生代表でスピーチするんだよな。緊張してないか? だいじょうぶか?」
え?
新入生代表?!
私が?!?!?!
「えっえーーーーーーーーーーー!?!?」
びっくりして、目が飛び出そうになったけど、押さえてなんとか出なかった。
「ちょっ、行ってくる!」
そういって、私はさっき上がってきていた階段を降りようとした。
まさにそのとき、、、
「ガッ!!」
急いで階段を降りようとしたせいか、足を踏み外した。
うそ…このまま私…死んじゃうの?
いや。誰か……。
だれか!!!!
そう思ったそのときだった。