片想いゲーム
「みろ、菜乃葉。さっきまで10点差だったのに、もう逆転して相手チームと5点も差をつけているぞ!」
「本当にすごいよ。私、改めて、野宮くんはかっこいいと思っちゃうよ。」
「私もだ。木月くんを、かっこいいと改めて思ってしまよ。」
「ピピーーーーー!」
ゲームが終了した。
点数は、72‐60で、私たちの学校の勝ちだ。
「勝ったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
うわぁぁぁぁぁぁっとフリースローの時よりも歓声がすごかった。
私は、時計をみた。
「朋、私そろそろ帰るね。」
「え? どーしてだ?」
「試合見たし、なんだかここに居づらいからね。
それから、朋。告白頑張って!」
私は朋に微笑んで朋に背を向け体育館をでた。