片想いゲーム
そして、それから1週間。
ついに体育祭がやって来た。
「絶対に優勝!
玉入れ、綱引き、騎馬戦、徒競走、選抜リレー!
完璧だわっ!」
「5種目、出るのか?」
「うん!
そりゃぁねっ!」
「あれ、菜乃葉って運動音痴じゃなかったか?」
「私は勉強より副教科LOVEですから!
特に体育と音楽と家庭科は得意です!」
「だいたい、副教科全部だな。」
「まぁ、今年は私たちのクラスが優勝だー!」
私は、目から炎が飛び出ていた。
「ところで…」
朋は急に辺りをキョロキョロし始めた。
「あああああああああ、あずあず…」
「あ?」
私はすごい考えたけど、よくわからなかった。
「東、見なかったか?
ちょっと話したくて…」
「木月くんか!
木月くんならあそこに…」
私が指を指した方には、野宮くんがいた。
「あ、ほんとだ。じゃぁちょっと、話してくるな!」
「あ、うん!
いってらっしゃい!」
私は一人で椅子に座った。