片想いゲーム
って、いけない。私は、新入生代表でスピーチするんだった。
急がないと!
そう思いながら、私は急いで体育館に向かった。
「あ、きたきた。小田切さーん!」
手をおおきくふって私の名前を読んだのは担任の先生の品川先生だ。
通称シナティー。らしい。
「どうも、品川先生」
ペコッとお辞儀した。
「緊張すると思うけど頑張ってね!」
「え、あ、はい。」
にこにこしながら私を見つめるシナティーに私はあせった。
プレッシャーだ。
怖いけど、頑張ろう。
「それでは、入学式を始めます。起立、礼。」
あー、どーしよー。始まっちゃったよー。
あせるー。泣きたい…。
「プログラム1、新入生の言葉、新入生代表の小田切さんお願いします。」
へっ!?
「頑張ってね!」
うそでしょ?
プログラム1!?!?!?
私はシナティーに背中を押され舞台に立った。
なに言えば良いのかな。
適当に話しちゃって良いのかな。
いっか。もう適当に私が話したいと思うこといって。
私はマイクのまえにたち、新入生全員の方に身体を向けた。
息を吸って吐き、心を落ち着かせた。
「えーっと」
その言葉を出しただけで、、、
キーーーーーーーーーーーーン
声が大きすぎたのか、マイクがそんな音を出した。
みんな、びっくりしながら耳をふさいでいた。
「あ…」
なんか、恥ずかしい!!!!
赤くなっていたときだった。
体育館にいた人たち全員が大笑いした。