片想いゲーム
なんだか、すごく気持ちが落ち着いて、私も笑ってしまった。
「えっと、今日、なに言おうかずっと悩んでいました。で、今言いたいことを皆さんに言います。」
なぜか口が勝手に動いていた。
「一生に一度の高校生。悔いのない高校生生活を送ってください。以上、新入生代表、小田切菜乃葉。」
言い切った。少しほっとしたときだった。
みんなから歓声がわき上がった。
すごく嬉しくてか笑顔になってしまう。
私は笑顔のまま、舞台裏へといった。
そこにはシナティーがいた。
「よかったわよー! 小田切さん! シナティー喜んじゃうわ!」
自分でシナティーって言うんだなーと思った。