片想いゲーム
そのあと、入学式が無事終わり、皆は自分の教室へと戻っていった。
私は、一人で教室へ行った。
友達できると良いなぁ。と思いながら。
教室についてドアを開けた瞬間、
「ちょっとちょっと! 小田切さん、かっこよすぎ!」
「ってゆーか、最初はギャグせん半端ない!!」
「かっこかわいー☆」
「小田切 菜乃葉ファンクラブとかもう作られてるんだよー!」
「小田切最高でしょ!」
「あんなかっこいー事言うか普通。」
私の目の前に多くの男子と女子が私を見つめて話していた。
ものすごい笑顔で私を見つめていて、なんだかてれくさくなった。
朋ちゃんと菫ちゃんはというと、
二人で話していた。
「さすが、なんちゃん♪ はやくも男女に好印象♪」
「やっぱり菜乃葉は人気だな。昔いじめられてたとは思えないくらいだ。」
「だね☆」
にこにこしながら話してるところは、見えるけど、
わたしには何を話してるのかさっぱりわからなかった。
「でさ~…」
「ハハッ! まじで!? チョーうける!」
「えー、でもそれってー…」
男の子の声が急に教室に響いた。
その男の子3人を見て私の周りにいた女子が
「キャーーーーー」と言ってその3人の周りに集まった。
急に教室に入ってきて、急に女子達が囲んだので、顔はあまり見えなかった。
なんだかすごい人気。
ビックリするくらい。
親衛隊とかできちゃいそうな勢い。
そう思いながら、私は朋ちゃんと菫ちゃんの方に行った。
「朋ちゃん、菫ちゃん。誰が入ってきたの?」
そう聞くと、菫ちゃんが
「知らないのー? あの3人はこの学校一かっこいいって有名の人たちなんだよ!
中学は3人とも別々だけど、3人は、中学のミスターコンテストで1位になった輝く星のような存在なの!」
どや顔しながら言った。
「じゃぁどーやって、3人は出会ってあんな仲良しになるんだ?」
朋ちゃんがそういった。